2007年12月25日

『不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 』江副 浩正

こんにちは!今週も元気に頑張りたいと思います。宜しくお願いします。


ムスメは、サンタを待っていました。

昨晩、寝たと思ったぶーちゃん(ムスメ)から声をかけられました。

 「クツシタ!!」

 「えっ、暑いと思ったから、ちゃんと脱がしてあげたよ。
  寒いの?」

 「靴下、サンタさんっ」


なるほど意味が分かりました。タンスから靴下を取ってきて、
間違いなく、枕元に置いておきました。






『不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 』江副 浩正(著)
出版社: 中央公論新社 (2007/08) ISBN-10: 4121502523

目次

 第1章 変貌する大都市
 第2章 埋め立てや規制緩和で土地は「生産」されている
 第3章 都心一極集中 まだ床が増産され続ける
 第4章 都心周辺や郊外でも土地の生産が続く
 第5章 インフラ整備に伴う供給の増加
 第6章 金利の上昇は地価の下落に直結する
 第7章 近く金利は上昇し、不動産価格は下落する
 第8章 不動産バブル問題

◆”港区の再開発”と六本木ヒルズ

 『 六本木ヒルズはゴールドマン・サックスを最初にキーテナントとして誘致したことが
  成功の一因となった。世界の市場を相手にしているから社員は夜遅くまで働く。所得水準も
  高い。そのために周辺には深夜二時、三時まで高級飲食店が営業している。そのことも魅力で
  新興の高収益ベンチャー企業も入居するようになった。また、世界にその名を知られたホテル、
  グランドハイアット東京も誘致、六本木の魅力をさらに高めている。』


◆明暗を分けるポイント

 『 最近の例として、品川駅港南口の再開発がある。こちらも、現時点でみる限り、人気の点で
  いま一歩だ。近い将来、この街で三万人以上が生活することになる。住民の増加に伴って
  商業施設も増え、少しずつ賑わいのある街になっていくのだろうが、スーパーマーケットも
  なく、夜歩くと暗くて怖い。人の営みには潤いや遊び場が必要だが、いまのところそのような
  雰囲気がない街である。』


◆今回のバブルが崩壊する根拠

 『 その理由はいくるかある。
   第一に、日本の国土は狭く、土地は限りある資産であり、不動産を持っているほうが将来くる
  であろうインフレに強いという発想がある。だが、埋め立て、法改正などで土地は生産、再生産
  されている。また、規制緩和によって容積率が拡大している。今後も首都圏や近畿圏をはじめと
  して、膨大な土地そして床が供給される可能性がある。』

 『 第二に、エンドユーザーにとっての購入環境が変化する可能性が高いという問題がある。バブル
  崩壊後は金利が極端に下がり、バブル期に比べ実質的には半分以下の負担でマイホームを購入できる
  ようになっている。長期ローンを組めば、賃貸家賃以下で購入できる。ワンルームマンションなどの
  投資用不動産も、良い土地であれば、借り手は必ずつく。
   しかし、前回のバブル期と同様、ワンルームマンションの建設はブームが過熱して供給過剰と
  なっている。家賃は需要と供給の関係で決まるから、近未来に賃料は下落するだろう。・・』


◆金利上昇リスクが極めて高い住宅ローン

 『・・私個人もかつて、元本の返済は二十一年目からで、二十年間利子だけのローンを借りてゲスト
  ハウスを買った。このとき、そんなローンがあるのに驚いたが、銀行の人によく聞くとその背景に
  は不動産は将来にわたって値上がりしていく、との前提があったようだ。
   バブル崩壊時にもローン返済に行きづまって、結果的に自己破産に至るケースが増加したが、
  それはリストラによる収入源もあったが、子どものいない夫婦共働きだった世帯が、妊娠して
  なんとか生活をきりつめてでも産みたいと考え、子どもを産み、結局、ローン返済を延滞せざる
  を得なかったケースが多かったと聞く。』


 『 今回も金利上昇によって返済額が増える。価格は下落する。その結果、行きづまるケースが
  続出するのではないか、と懸念される。前回と今回の違いは、バブル崩壊につれて金利が下降
  していったため救われた人が多かったが、今回はバブル崩壊で金利が上昇するから、破産する
  人が前回より多いのではないか?長い間低金利が続いてきたため、そのことをあまり気にして
  いない人が多い。銀行の人と話をしていると、私は前回のバブル崩壊より混乱が大きいのでは
  ないか、と懸念する。』


◆外資は日本不動産を売却し始めている

 『 日本の不動産が値上がりしすぎて利回りが低下傾向にあるため、最近は買わないで売りに
  回っているファンドもある。シティコープも早くから日本の不動産を買っていた。しかしいまは
  日本の金利が上昇に転じたため、これまで買ってきたものを売却して利益を確定。その資金で
  香港や中国、ベトナム、タイなどのアジアの不動産を買っているともいわれている。』


★平成19年8月に発行されている本です。既に、4か月近く経過していますが、
 おおよそ、江副氏の話の方向に、世の中は進んでいるようです。


 マンションの販売は落ち込んでいます。これは、建築確認申請の遅れだけが問題ではなく、
 消費者マインドの冷え込みもあるようです。


 マスコミは、だいたいにおいて、煽るだけ煽って、
 赤信号みんなで渡れば怖くない式ですが、
 どこかで、方針転換すると、今度はいっせいに、不況不況と書き立てる傾向があるので要注意です。


本日は、この辺で。


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この記事へのコメント
前の記事の本と合わせて、良い本ですね。

論理的で、説得力があります。
日本も軽いサブプライムのようなものがこれから起こる可能性があるということには、同感です。
Posted by dias51 at 2007年12月25日 21:05
こんにちは。
しばらく一進一退が続くのでしょうか。
その後は、下がる傾向にあるのかもしれませんね。
人口も減るわけですし。
Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年12月26日 11:25